サイトと検索

Cookie とは

Cookie は、Web サイトがブラウザに預けておく小さなデータです。ログインの状態やカートの中身を覚えるのに使われる一方、サイトをまたいだ追跡にも使えるため、ブラウザや法律で扱いが決められています。

この記事でわかること

  • Cookie が何のためにあるのかを説明できる
  • ファーストパーティとサードパーティ、セッションと持続的な Cookie の違いがわかる
  • 主なブラウザでの Cookie の扱いと、同意やプライバシーの考え方を知る
目次
  1. Cookie はどう動くのか
  2. Cookie の属性とは
  3. Cookie は何に使われているのか
  4. ファーストパーティとサードパーティは何が違うのか
  5. セッション Cookie と持続的な Cookie
  6. ブラウザはサードパーティ Cookie をどう扱っているのか
  7. Cookie を使うサイトは何に気を付けるのか
  8. まとめ
  9. mukumo のアクセス解析は Cookie をどう使いますか
  10. よくある質問

Cookie(クッキー)は、Web サイトがブラウザに預けておく小さなデータです。Web のページを読み込むときの通信の決まり(HTTP)は、前のやりとりを覚えていません。そこでサイトは、ブラウザに小さな札を預けておき、次に来たときにその札を見せてもらうことで、「さっきの人の続き」だとわかるようにしています。

Cookie は、ログインやカートのように便利なしくみを支える一方、サイトをまたいで人の行動を追うことにも使えます。そのため、ブラウザは扱いを細かく決め、国によっては法律でも使い方が決められています。同意のバナーやプライバシーポリシー、アクセス解析の数字を理解するためにも、しくみを知っておくと役に立ちます。

  1. ページを開くはじめてサイトを訪れる
  2. Cookie を渡すサーバーが Set-Cookie で送る
  3. ブラウザが保存サイトごとに、期限つきで
  4. 次から送り返す同じサイトを開くたびに
  5. 続きとして扱うログインやカートが続く
図サーバーが Set-Cookie で Cookie を渡し、ブラウザが保存して、次から同じサイトを開くたびに送り返す流れ

Cookie のやりとりは、次の順に進みます。

  1. ブラウザがサイトのページを開く
  2. サーバーが、答えの中の Set-Cookie という見出し(ヘッダー)で、「名前と値」の組を渡す。たとえば言語の設定なら lang=ja
  3. ブラウザが、その Cookie をサイトごとに保存する
  4. 次に同じサイトへ通信するとき、ブラウザが Cookie というヘッダーで、保存した値を自動で送り返す

ページの JavaScript から Cookie を作ることもできます。Cookie は 1 つあたり 4KB ほどまでと小さく、たくさんのデータを置くものではありません。

大事なのは、ブラウザは Cookie を、それを預けたサイトにしか送らないことです。あるサイトが、ほかのサイトの Cookie を勝手に読むことはできません。くわしいしくみは MDN の「HTTP Cookie の使用」にまとまっています。

Cookie には、「名前と値」に加えて、扱い方を決める属性を付けられます。主なものは次のとおりです。

属性 意味
Expires・Max-Age いつまで残すか(日時か秒数)
Domain・Path どのドメインやパスへの通信に送るか
Secure 暗号化された HTTPS の通信のときだけ送る
HttpOnly ページの JavaScript から読めないようにする
SameSite ほかのサイトから始まった通信にも付けて送るか。Strict(送らない)・Lax(リンクで移ってきたときなどは送る)・None(送る。Secure が必要)

ログインの状態を覚える Cookie のように大切なものは、盗まれにくくするために HttpOnly と Secure を付け、SameSite で送る範囲を絞るのが基本です。

Cookie の使い道は、大きく次の 3 つに分けられます。

使い道 例
ログインや操作の続き オンライン講座の受講ページで、ページを移るたびにログインし直さなくてよい。教材を買うときに、カートの中身が残る
好みの設定 表示の言語、文字の大きさ、画面の明るさ
計測と広告 アクセス解析で再び来た人を見分ける。広告の効果を測ったり、興味に合わせた広告を出したりする

1 つ目と 2 つ目は訪問者のため、3 つ目はサイトの運営者や広告の会社のためのもので、プライバシーの面で気を付ける点が多くなります。アクセス解析での使われ方は「アクセス解析とは」で説明しています。

ファーストパーティとサードパーティは何が違うのか

Cookie は、「いま見ているサイトのものかどうか」で 2 つに分けられます。

種類 置くのは 例
ファーストパーティ Cookie アドレスバーに出ているサイト 教室のサイト example.jp を見ているときの、example.jp の Cookie
サードパーティ Cookie ページに埋め込まれた、ほかのサイト そのページに出ている広告や、埋め込みの部品を配る会社の Cookie

サードパーティ Cookie は、同じ会社の広告や部品が載っている、たくさんのサイトで同じ値を読めます。そのため、ある人がどのサイトを見て回ったかをつなげることができ、プライバシーの面で問題にされてきました。

分け方の決め手は、Cookie がどのドメインに置かれるかです。ほかの会社が配るタグ(計測のプログラム)を使っていても、そのタグがあなたのサイトのドメインに Cookie を置くなら、それはファーストパーティの Cookie です。

Cookie は、残る期間でも分けられます。

  • セッション Cookie: Expires も Max-Age も付いていない Cookie。ブラウザを閉じるなど、そのセッションが終わると消える(ブラウザが前のタブを元に戻す設定だと、残ることもある)
  • 持続的な Cookie: 期限を付けた Cookie。期限が来るか、利用者が消すまで残る。ログインを「保持する」ときや、次に来たときに設定を覚えておくときに使う

サードパーティ Cookie の扱いは、ブラウザによって違います。2026 年 10 月に、各社の公式の資料で確かめた内容は次のとおりです。

ブラウザ 扱い
Safari サードパーティ Cookie を、初めからすべてブロックする。さらに、JavaScript で作った Cookie も、そのサイトで操作がないまま 7 日(Safari を使った日で数える)たつと消す
Firefox 「包括的 Cookie 保護」で、Cookie をサイトごとの入れ物に分け、ほかのサイトでの行動とつなげられないようにする。パソコン版では標準の設定で有効
Chrome サードパーティ Cookie を許可するかブロックするかを、利用者が設定で選ぶ。シークレット モードでは初めからブロックする

Chrome については、Google が 2024 年 7 月にサードパーティ Cookie を廃止する計画を見直し、2025 年 4 月には、利用者が設定で選ぶいまの形を続け、新しい選択の画面も出さないと発表しています。

ブラウザの扱いは、これからも変わることがあります。サードパーティ Cookie に頼る計測は、ブラウザによっては数えられないと考えておきます。ファーストパーティの Cookie でも Safari のように残る期間が短くなることがあり、同じ人を何日も追えない場合があります。

まずは、何のために、どんな情報を扱っているかを訪問者に伝えることが出発点です。

日本では、2023 年 6 月 16 日に、電気通信事業法の「外部送信規律」が始まりました。タグなどで、訪問者のブラウザから外部へ情報を送らせるときのルールです。対象になるのは、SNS や検索、ニュースサイトのような、電気通信事業を営む事業者のサービスです。総務省は、自社の商品のネット販売や、企業のホームページ、個人のブログは電気通信事業に当たらず、対象にならないと説明しています。対象になる場合は、送られる情報の内容、それを扱う会社などの名前、利用の目的を、知らせるか公表するか、同意を得るか、送信を止められるようにする(オプトアウト)かのいずれかを行います。くわしくは総務省の「外部送信規律」のページで確かめられます。

対象にならないサイトでも、同じことをプライバシーポリシーに書いておくと、訪問者は何が起きているかを知ることができます。

EU では、ePrivacy 指令という決まりで、訪問者の端末(ブラウザなど)に情報を保存したり読み取ったりする前に、目的をわかりやすく伝えて同意を得ることが求められています。ただし、訪問者が求めたサービスを届けるのに欠かせないもの(ログインやカートなど)は例外です。Cookie の同意のバナーをよく見かけるのは、このためです。

運営する側は、次の点を押さえておきます。

  • 使っている Cookie と、それぞれの目的を一覧にしておく
  • 欠かせない Cookie と、計測や広告の Cookie を分けて考える
  • 同意を求めるときは、断る方法もわかりやすく用意する

まとめ

  • Cookie は、サイトがブラウザに預ける小さなデータで、ログインやカート、設定の記憶、計測や広告に使われます
  • いま見ているサイトの Cookie がファーストパーティ、埋め込まれたほかのサイトの Cookie がサードパーティです
  • Safari と Firefox はサードパーティ Cookie を標準で制限し、Chrome は利用者が設定で選びます
  • 何のために何を扱っているかを訪問者に伝え、地域ごとのルールを確かめます

mukumo のアクセス解析は Cookie をどう使いますか

mukumo(ムクモ)のアクセス解析は、サイトの設定で「Cookie で訪問者を覚える」を使うとき、訪問者を見分けるために、サイトのドメインに Cookie「_mkm_v」を置きます。サイト自身のドメインの Cookie なので、ファーストパーティの Cookie です。有効期間は最長 13 か月で、何日かかけて問い合わせた人を、最初に来たときの流入元で数えられます。

ブラウザで Global Privacy Control を有効にしている訪問者には、サイトの設定によって、この Cookie を使いません。EU・英国・スイスからの訪問は、サイトの同意のバナーで同意するまで何も送りません。

いま使えるアクセス解析

よくある質問

Cookie を消すとどうなりますか

そのサイトに預けていた記録がなくなるので、ログインし直しになったり、カートや設定が初めの状態に戻ったりします。アクセス解析では、次に来たときに新しい訪問者として数えられます。

Cookie でウイルスに感染することはありますか

Cookie はただの文字のデータで、プログラムとして動くことはありません。気を付けたいのは、ログインの Cookie が盗まれて他人になりすまされることで、そのためにサイトの側で Secure や HttpOnly などの属性を付けて守ります。

Cookie と localStorage は何が違いますか

どちらもブラウザにデータを残すしくみですが、Cookie はサーバーへの通信のたびに自動で送られ、1 つあたり 4KB ほどまでと小さいのが特徴です。localStorage はサーバーへ自動では送られず、もっと多くのデータを置けます。

Cookie の同意のバナーは、どのサイトにも必要ですか

国や地域の法律と、使っている Cookie の目的によって変わります。EU などでは、ログインやカートのように欠かせないもの以外の Cookie を置く前に同意を求めることが法律で決められているため、そうした地域から訪れる人がいるサイトでは確かめておきます。

まずは、ひとつ任せてみませんか

登録はメールアドレスだけ。フリープランのまま、muku に話しかけるところから始められます。